2009年06月01日

吉祥寺をブラブラした後、荻窪から引っ越してきたmoiに行きホットコーヒーとサーモンサンドを頼んで本を読む。

今読んでいるのが長嶋有の「夕子ちゃんの近道」。

夕子ちゃんの近道.jpg

可愛らしいタイトルに買うのをためらったが、第1回大江健三郎賞受賞という事で読んでみた。そしてこれが面白い。独特の文体と軽いようで重みもある文章。久々に他の本も読もうと思わされる作品だった。(まだ半分しか読んでいないけど)

雨ということもあり客も殆どいない店で「ぐうぐう」と「ぐーぐー」はどちらが趣きがあるか(「ぐうぐう」かな)を考えながら読んでいると、「実は東京の穴場スポットを紹介する企画をやっておりまして。」と30代ぐらいの女性が店を尋ねてくる。TVともタイアップしているのですが取材はOKですか?

取材というのはこんな唐突に来るものなのかとじっと見守る。そして困る、と思う。ただでさえ十ちょいしか座席が無い小さい店なのに、TVに出て変に客が増えたら自分の席がなくなる。

「取材はOKですけど。」と店長。その後TVは断っていたように見えたがよく聞こえず分からずじまいだった。

他の客も帰り始め、ついに僕一人となってしまった店内で「すうすう」と「すーすー」なら「すーすー」の方が良い気もするなと考えながら、喫茶店開拓を再開するかと思うのだった。
posted by shin at 08:15| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月26日

グレート・ギャツビー

村上春樹翻訳ライブラリーにはまっている。
ここでレイモンド・カーヴァーの短編集に出会えたのは幸せだった。
お薦めです。

さて最近ついに出たのが「グレート・ギャツビー」。

グレート・ギャツビー.jpg

僕の中ではカミュの「異邦人」と並んで1番好きな本だ。
果たして村上春樹が訳すとどうなるのか?と考えるとワクワクしてしょうがなかった。

・・・しかし内容はほとんど忘れていた。
自分が1番好きだと呼ぶ本の内容をこんなに忘れてていいのだろうか。
ラストシーンも直前で「そういえば・・・!!」と思い出す有様だった。

おかげでかなりハラハラしながら読めたから、まあいいや。

昔読んだ野崎孝が訳した方も、もう一度読んでみよう。
posted by shin at 00:50| 東京 | Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月05日

恋と退屈

はまったらとことん浸りたいというもので。


『恋と退屈』を毎日寝る前に5話づつ読み、
会社では銀杏BOYZの曲ばかり聴き、
『アイデン&ティティ』をもう一度借りてきて見る。

そんな峯田和伸三昧の日々を送っていました。


品は無くとも、全てを曝け出した正直な文章。
共感する箇所が幾つもある。
乱暴なことを言っていても悪意を感じないのがまた良い。
久々に残りページが少なくなるにつれ、寂しくなる本でした。

posted by shin at 02:23| 東京 ☀| Comment(6) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年08月30日

軽い本、重い本

僕の中で本は「軽い本」と「重い本」に分類されている。

前者は最近の日本人作家などであり、後者は海外文学などだ。

例えるならば「プール」と「海」。
軽い本はすぐに入ってザバザバと気持ちよく泳ぐことが出来る。
その世界から出るのもちょっと力を入れれば簡単だ。
重い本は波は来るわ、しょっぱいわで読むのに苦労する。
遠くまで行ってしまうとそこから戻るのは簡単ではない。
その広さ、深さは計り知れない。


「カラマーゾフの兄弟」という海をやっとで泳ぎ切り、疲れ果てていた僕は
(まさか上、下巻のあいだに中巻があるとは…)

「重力ピエロ」 伊坂幸太郎
「つきのふね」 森絵都
「白いへび眠る島」 三浦しをん
「流星ワゴン」 重松清

と二週間で軽い本を一気に読んだ。
やっぱりたまにはスイスイと泳ぎたい。本って本当に面白いよなと思う瞬間だ。

重力ピエロ.jpg つきのふね.jpg 白いへび眠る島.jpg 流星ワゴン.jpg

どれも結構楽しめた。強いて選ぶならば「重力ピエロ」かな。

でもそのうち海が恋しくなる。
というわけで今読んでいるのは三島由紀夫の「金閣寺」。
三島由紀夫はどうも苦手なんだけど、上手く泳げるだろうか。
posted by shin at 20:14| 東京 ☔| Comment(2) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年04月17日

カラマーゾフの兄弟

コーヒーミル.jpg

家で飲むなら緑茶が一番好きなのだが、時間がある時は珈琲も飲む。
ミルで豆を挽き、薬缶で沸かした湯を注ぐその過程が楽しい。
残念ながら店で飲むほど美味しくないのだけれども。

さて珈琲を準備し、読み始めるのは『カラマーゾフの兄弟』。

カラマーゾフの兄弟 上   新潮文庫 ト 1-9

罪と罰』が面白かったので、これもすぐ読み終えるだろうと
たかをくくっていたのだが、こちらのドストエフスキーはなかなか手強い。
とりあえず同じ人を様々な呼び名で書くのはやめてくれ。
間を置いて読むとすぐ誰が誰だか忘れてしまう。

アレクセイ・フュードルという名もつい格闘家のヒョードルを連想させるため、
僕の頭の中で繰り広げられる『カラマーゾフの兄弟』は異常にたくましい。
乱闘シーンなんてあったらすぐマウントから冷酷なパンチが飛んできそうだ。

チャイコフスキーやショスタコーヴィッチをかけ、
ロシア気分を盛り上げながら、四苦八苦して読み続けるのだった。
(現在上巻の五分の一程度)
posted by shin at 03:02| 東京 ☁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月17日

「これだけは村上さんに言っておこう」

最近ブログ更新が遅々として進まない。
実は「今回はこのネタでいこう」と書きかけたものが幾つかあるのだが、
どうも文章が気に食わず公開するまでに至らず。

作家もこうやって苦労しているのだろうなあと完全に比較する対象を間違えつつ、
そうか今俺は作家と同じ苦労を味わっているのか!と何故か満足感を覚えています。
こりゃ完全に変態だな。

さて今回紹介する商品はこちら。

「これだけは、村上さんに言っておこう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける330の質問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?

前作の
「そうだ、村上さんに聞いてみよう」と世間の人々が村上春樹にとりあえずぶっつける282の大疑問に果たして村上さんはちゃんと答えられるのか?
は暇があると何回も読み返していた程好きだった本。
ひょっとすると村上春樹の作品の中で一番好きかも。(えー)

内容は「風呂で身体を洗う時には何を使いますか?」「男の子のやさしさと男のやさしさの違いは?」などという他愛もない質問に村上春樹が適当に答えるだけ。
しかしこれが面白い。
色んなことを疑問に思う人がいるもんだなと感心させられ、村上春樹の答にふーむと唸る。この繰り返しが何と心地良いことか。
適当なページをえいやっと開き、続けて読むのに飽きたらまた適当なページをえいやっと開く。そんな雑誌の様な読み方ができる本です。

「これだけは村上さんに言っておこう」も内容は同じ。
今回も長く楽しめそうです。


posted by shin at 03:51| 東京 ☁| Comment(2) | TrackBack(1) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月28日

日本三文オペラ

開高健の「日本三文オペラ」をようやく買うことができ、先日読み終えた。

アパッチ族と呼ばれた泥棒(本人達は認めないが)集団が旧陸軍工廠から鉄などを
盗むことによって自分達の社会を築き上げていく。さらに集団としての組織力を高める
ことによって警察をも凌駕するのだが、次第に衰退、破滅していくのがこの本のあらすじ。

文体にしろ時代設定にしろちょっと古いため少し読みづらさはある。が、人間を生々しく、
ギラギラと一種の重みを持って描いていくのを読んでいくにつれ没頭していく。

久々に本を読んですげえと思った。お薦めです。




個人的メモ
posted by shin at 02:07| 東京 🌁| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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